唾液の働き

唾液は歯や全身の健康のために様々な働きをしています。
唾液は、大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と多数の小唾液腺(口腔内の粘膜に広く分布)から、1日に1000〜1500mlほど分泌されます。
唾液には、食べ物の消化を助ける、味を感じやすくする、お口の中の汚れを洗い流す、酸を中和してお口の中を中性に保つ、細菌の繁殖を抑える、再石灰化によってむし歯を防ぐ、といった作用があります。

★唾液の作用

希釈洗浄作用
抗菌作用
歯の保護作用
お口の中の細菌や食べかすなどを希釈し、洗い流します。
さまざまな抗菌物質により細菌の発育を抑制します。
唾液中のたんぱくにより膜を形成し、歯を保護します。
緩衝作用
歯の再石灰化作用
消化作用
食事などによって酸性に偏ったお口の中を中性に戻します。
溶けて失われたカルシウムやリンを補い、再び石灰化させます。
「唾液アミラーゼ」の働きによってデンプンを分解します。
溶媒作用
 
食べ物を溶解し、舌で味覚を感じさせます。

★唾液の分泌を促すマッサージ
加齢や薬の作用などにより唾液量が減ってくると、色々なお口のトラブルが起きる可能性があります。次のような唾液の分泌を促すマッサージも効果的です。
耳下腺
顎下腺
舌下腺
人差し指から小指までの4本の指を頬にあて、上の奥歯のあたりを回すようにマッサージします。
親指をアゴの骨の内側のやわらかい部分に当て、耳の下からアゴの下まで5カ所くらいを順番に押します。
両手の親指をそろえ、アゴの真下から舌をつきあげるように、ゆっくりと押します。